はみだしつば

堂本剛さんに関する一つの見解

プラトニック

『プラトニック』の青年

ドラマ終了から時間が経過し、視聴者それぞれの『プラトニック』熱が冷めてきたような気がするので、少し個人的なことを書きたいと思う。 思えば、『プラトニック』をドラマとして楽しめたのは初回のみだった。第二話では私個人の「地雷」に触れるシーンが多…

『プラトニック』と夢と現実(2)

『プラトニック』最終話を見た。 -- ※ドラマの見方は人それぞれです。以下の文章は、ごく個人的な『プラトニック』の世界の解釈です。制作サイドの意図したものから外れている自覚があります。多種多様な解釈を楽しむスタンスをお持ちのかたのみお進みくださ…

『プラトニック』と夢と現実(1)

『プラトニック』第7話を見た。 -- ※ドラマの見方は人それぞれです。この『プラトニック』は、視聴者の経験則や人生観、願望、こだわり等が大きく反映され、同じストーリーを追っていても全く別の解釈を生み出すタイプのドラマのように感じます。さまざまな…

『プラトニック』と僕と俺 --補足--

前回の記事が書き込み不足のため、補足しておこうと思う。 -- ※ドラマの見方は人それぞれです。特にこの『プラトニック』は、ご丁寧な説明が省かれていますので、視聴者の経験則や人生観、願望、こだわり等が大きく反映され、同じストーリーを追っていても全…

『プラトニック』と僕と俺

「プラトニック」第6話を見た。 ※たくましい想像力で補っています。ああ、こんな解釈もあるかもね、と軽く読み流せる方だけどうぞ。 ※助詞の間違い及び書き込み不十分で誤解を与えかねない箇所を見つけたので加筆しています。大意に変更はありません。(7月1…

『プラトニック』とレイヤー青年

プラトニック第5話を見た。※たくましい想像力で補っています 主人公・沙良と青年の生い立ちが明かされ、二人の共通点が浮かび上がった。ざっくり言うと、家庭において居場所がなかったこと、自分のアイデンティティに無関心に生きてきたこと(他人志向で生き…

『プラトニック』と「あの言葉」

ドラマ「プラトニック」第四話での終盤のシーン。青年が「あなたは美しいのだから女を捨てただなんて言わないで(ニュアンスです)」と諭すのに対し、主人公・沙良が、シャツのボタンをはずしながら「母親だから女の部分を大切にすることをやめた」「(医師…

『プラトニック』の世界の拡がり

たしかに、ドラマ「プラトニック」でのどうもとつよしによる「青年」の表現は凄い。「青年」が意図的に流動的で、一秒先の出方が誰にも想像できない。この視聴者にとってのスリリングな体験は、脚本家や演出家が解釈を役者に丸投げする、というとんでもない…

『プラトニック』と「あの表情」

ドラマ『プラトニック』第一話を観た。 主人公の相手役・青年はミステリアスだ。物腰から「やさしさ」らしきものが滲み出ているものの、ドウモトツヨシの掴みどころのない、スルリと逃げるような、まさに野島氏が言うところの「猫感」溢れる演技により、視聴…

『プラトニック』と愛について

※以下、過去の野島作品の傾向に触れていますので、ドラマ『プラトニック』をまっさらな気持ちで堪能したいかたはご遠慮ください。 5月25日からはじまるドラマ『プラトニック』のテーマは、「生と死」「愛によって死の恐怖を克服することはできるのか?」…