はみだしつば

堂本剛さんに関する一つの見解

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『プラトニック』とレイヤー青年

プラトニック第5話を見た。※たくましい想像力で補っています 主人公・沙良と青年の生い立ちが明かされ、二人の共通点が浮かび上がった。ざっくり言うと、家庭において居場所がなかったこと、自分のアイデンティティに無関心に生きてきたこと(他人志向で生き…

『プラトニック』と「あの言葉」

ドラマ「プラトニック」第四話での終盤のシーン。青年が「あなたは美しいのだから女を捨てただなんて言わないで(ニュアンスです)」と諭すのに対し、主人公・沙良が、シャツのボタンをはずしながら「母親だから女の部分を大切にすることをやめた」「(医師…

『プラトニック』の世界の拡がり

たしかに、ドラマ「プラトニック」でのどうもとつよしによる「青年」の表現は凄い。「青年」が意図的に流動的で、一秒先の出方が誰にも想像できない。この視聴者にとってのスリリングな体験は、脚本家や演出家が解釈を役者に丸投げする、というとんでもない…

読書メモ『舞う身体、這う身体』

金満里著「舞う身体、這う身体」(『身体をめぐるレッスン〈1〉夢みる身体』鷲田清一編)を読んだ。著者が主催する「劇団態変」の役者は「全員が身体障害者」であり、著者自身も「三歳でポリオに罹患して首から下の筋力が失われ」ている。この論考で筆者は、…

『プラトニック』と「あの表情」

ドラマ『プラトニック』第一話を観た。 主人公の相手役・青年はミステリアスだ。物腰から「やさしさ」らしきものが滲み出ているものの、ドウモトツヨシの掴みどころのない、スルリと逃げるような、まさに野島氏が言うところの「猫感」溢れる演技により、視聴…