はみだしつば

堂本剛さんに関する一つの見解

雑記

ひとつの音楽番組の終焉

前番組からカウントすると18年間続いた番組が終わる。 1996年にスタートした前番組は、よく見ていた記憶がある。吉田たくろうというテレビではめったにお目にかかれない大物ミュージシャンが、若い二人組アイドルをメインに据える(軟派な?)音楽番組に出演…

『HEIAN FUNK』を楽しむ条件

HEIAN FUNK 平安神宮ライブ2013 [DVD/Blu-ray]を見た。 レビューとして記事をアップさせたかったが、断念した。雑念が混じってしまい、映像作品として純粋に楽しむことができないからだ。需要はなさそうだが、この雑念部分について吐きだしておきたい。 個人…

選曲の妙

遅まきながら8月2日に放映されたTBS『音楽の日』(第四回)を見た。 第一回が東日本大震災から四ヶ月後だったこともあり、コンセプトが「一つになって歌の力でニッポンを元気づける」だった(らしい)が、今回もそのコンセプトをファジーに踏襲しているのだろ…

『プラトニック』と「あの表情」

ドラマ『プラトニック』第一話を観た。 主人公の相手役・青年はミステリアスだ。物腰から「やさしさ」らしきものが滲み出ているものの、ドウモトツヨシの掴みどころのない、スルリと逃げるような、まさに野島氏が言うところの「猫感」溢れる演技により、視聴…

『プラトニック』と愛について

※以下、過去の野島作品の傾向に触れていますので、ドラマ『プラトニック』をまっさらな気持ちで堪能したいかたはご遠慮ください。 5月25日からはじまるドラマ『プラトニック』のテーマは、「生と死」「愛によって死の恐怖を克服することはできるのか?」…

ネタとベタとドラマの話

野島伸司脚本ドラマといえば、『ストロベリー·オンザ· ショートケーキ』(2001年、TBS)が真っ先に頭に浮かぶ。とはいえ、ストーリーやテーマといった、ドラマを成立させる主要なものが思い出されるのではない。湧き起こるのはもっと断片的な記憶、もっと踏…

強者と弱者

とある二人組グループのメンバーのファンと思しき方々による『一方のメンバーを過剰なまでに称賛し、もう一方のメンバーを強烈に非難する』という現象をネット上ではじめて見た時には面喰った。その内容は大概にして客観性に欠け、極端な思い込みや事実の捻…

きわめて「双子」的な

吉野朔実の漫画作品には、やたらと双子が登場する。作品の大きなテーマである自己同一性を語るのに双子、もしくはそれに準ずる間柄の設定を用意する必要があるからだ。哲学的・純文学的な雰囲気で描かれる双子たちは一風変わっていて、現実からかけ離れた存…

贈与と才能と

3/29のbay fmラジオにて、以下のような発言があった(注:厳密な抜粋ではありません。ふわっと書きとっています)。 (ものづくりのスタンスとして)求める以上に自分から与える努力をしている。そうすると(ミュージシャン達は)こちらは求めていなくても、…

2014年に「ボクの背中には羽根がある」を考える

2月23日の新堂本兄弟にてテゴマス×KinKi Kids 「ボクの背中には羽根がある」が披露された。 民族楽器の音色が印象的なフォルクローレテイストのこの曲は、わかりやすいロック・ポップ曲が流行していた2001年発売当時にはあまりにも素朴で、古めかしくて、と…